朝のカルチャーショックごはん

 

朝、学食で。

 

ミスコングランプリの人が、てんこ盛りの紫玉ねぎの上に少しのブロッコリーをのせたサラダ、と、朝食バイキング用の焼きそばどっさりにからあげを添えた皿、をおぼんの上にのせてるのを見てしまったとき、わたしの好奇心が騒ぎ出した…。

 

 

字面だけでは絶対に伝わらないとは思うが、端的にいえば異様でした。偏りが過ぎているし、朝ごはんとは思えない量。なにか、強い意志を感じさせる趣きがありました。

 

人様が何を食べようが、誠に勝手だけども、どうしても気になってしまう。なぜなら食べ物の選択にも、その人が現れると思ってるから。中にはお腹が満たされればそれでいい、だから別にこだわりとかないよ、という人もいるだろうけど、それはそれで、その人の思想だし面白い。

 

なぜその選択、の部分に注目してしまうのです。だから、自分の常識内では考えつかないものに出会ったとき、単純に感動しますし、同時に興味深く観察します。

 

実は、ミスコングランプリの人は、前々から気になる存在でした。ちょっとヤバイ人なんじゃないか、と、変な意味ではなく、感じていました。変な意味ではない、というのは、決して上から目線で、冷笑的に、という訳ではなく、ニュートラルな立場で、ただそう感じたということです。具体的にどうヤバイのかは省きます。

 

朝の目撃は、その感覚が、確信に変わった瞬間だったのです。

 

この人やっぱり、突き抜けてるぞ、と。

 

そしてわたしは、自分の選んだおかずに目を落として、思うのです。なんて面白くない選択なんだ。「栄養のバランス良く」、「健康志向」ど真ん中で選んだメニューは、わたしにとっての普通ではありましたが、ミスコンの手前、自分の平凡さにほんの少し落ち込みました。

 

 

"突き抜け人(びと)羨望症"